自己紹介

工業高校卒業後、一応電気・電子工学系の専門学校を卒業。
でもその卒業時に限ってなぜか無性にアニメ制作の仕事に就きたくなり、アニメのセル画の写し(トレース)とペイントをバイトで始めました。
でもそれでも自分で飯食うには限界があったので、その会社の紹介で主に映写フィルムの現像を柱とする、アニメ関係の技術会社に転職、そこで今日まで9年ほど就労。アニメ関係の映写フィルムの現像・・・・と、言うことで最初はせめてアニメのフィルムだけでも触っていけれたら・・・と、思ってここで仕事を始めました。 そしたらその現像所はフィルムの現像だけではなく、オープニング・エンディングのクレジット文字の焼き込みを始め、フィルム同士の画像合成、コマ撮り、編集作業 ・・・と、普段アニメ作品を見ていてほとんど目立たない技術面を陰ながら支えている制作現場での作業も一杯やらせてもらえました。それと同時にアニメ制作作業の全行程も覗かせていただけて、いろいろと勉強にもなったなぁ。でもまさかあのあこがれの作品タイトルを作業させていただけるなんて思わなかったです・・・
 その会社に入社した当時は海外からコンピューターを使ったアニメーション制作のソフトとシステムなどの輸入・販売も手がけていました。今から約11年近く昔の事なんで、コンピューター本体以外に今みなさんのパソコンで多く普及している「スキャナー」や「フォトショップ」のようなグラフィックソフトなどの一式を揃えるにも、軽く1千万円はしました。(当時は「シリコン・グラフィックス社(現SGI)」等「IRIX OS」関係のグラフィック専門のワークステーションが主流だった。まだアップル社のMacintoshは日本上陸して間もなくそんなになかった。)個人的にはその当時からスキャナーに一目惚れ・・・。もうもうほしくて仕方がなかったです。なぜって・・・?
私の場合キャラクターのイラストは鉛筆等で描いたり写したりできますが、絵の具を使っての色塗りは技能的に上手く塗ることが事実上不可能でした。そこで描いた下絵をスキャナーでコンピューターに取り込んで画面上で色を塗ってしまおう・・・って当時からそんな使い方を考えました。今ではイラストCGを描かれるみなさんのすっかりあたりまえの方法になっちゃったけど、当時スキャナーの用途とくれば印刷会社が写真など原稿を取り込むために使うのが常識だったのです。あの当時、スキャナーやグラフィックソフトの使えるコンピューターシステムは個人的には高嶺の花だったのが懐かしいです。
その後インターネット利用目的でのパソコンの個人所有の増加、スキャナーの価格も急落したのはもうもうみなさんのご存じの通り。

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